令和のアイドル

時代の移り変わりによって、人々の価値観や世間の求めるものは変わってきます。
アイドル像も時代の流れによって変わってきました。
新時代、令和ではアイドルの在り方にどんな変化があるのでしょう。

もともとのアイドの意味は「偶像」、あるいは「崇拝される対象」という意味です。

昭和のアイドルといえば、松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さんなど個人の存在が目立っていました。
アイドルは手の届かない存在で、清純というイメージが共通してありました。

時代が平成期の90年代に入ると、アイドル冬の時代を経て、グループアイドルが人気を博す時代になってきました。
メンバーの卒業、新加入といった新陳代謝が当たり前になり、より身近な存在として、アイドルとして成長していく過程を応援するものになり、アイドルの在り方が大きく変わったと思います。
そして、それからは地下アイドルやご当地アイドルなど様々なアイドルが生まれ、アイドルによって地域活性化や街おこしを行うのも一般的なものとなっています。
個性豊かなアイドルグループは次々に結成され、一気にアイドル全盛期を迎えました。

気軽にアイドル活動を始められるようになったのも大きな変化だったと思います。

平成から令和へと時代が変わった今、どんなアイドル像が求められているのか、誰がスターになるのか、答えを出すのはとても難しいのですが、考えてみるとするなら、TwitterやInstagramなどのSNSを駆使して、自分を発信していくことは大事だと思います。

今ではYouTubeやSHOWROOMなどで動画配信も誰でも手軽にできるようになりましたし、自分の魅力を自分で発信するセルフプロデュースができるのは強みになると思います。

自分を魅せていくこと、発信力を持っていることは、これからの時代に必要な気がします。

それから、視聴者の方、観客の方にはもちろん、共演者の女優さんや芸人さん、大御所の方から若手の方にまで、愛される人柄も大事だと思います。
アイドルなので、見た目がかわいいということは大切なことです。
でも芸能界にはかわいいアイドルはたくさんいますし、それ以上に、また一緒に仕事がしたいと思われるような人柄は大事でしょう。

ほかには、バラエテイ番組や音楽番組など、多方面で活躍できるようなトーク力も武器になるでしょう。
積極的に発言することはもちろん良いのですが、自分が自分が、となりすぎず、周りに気を配りながら、存在感を発揮できるといいと思います。

アイドルグループに所属しつつも、個人としての力をつけていくことは大事になってきそうです。
これからアイドルとして上を目指していこうというときに、個人の魅力は鍵になるのではと思います。

現代社会を言い表す言葉の一つに多様性というのがあります。
ファンのニーズが多様化することで、アイドルの形もおのずと多様化していっています。
いつの時代も求められているのは、時代の変化に柔軟に対応できる人なのではないでしょうか。
令和を象徴するような新たな魅力を持ったアイドルが現れるのが楽しみです。