路上ライブ

アイドルを目指す人や、アイドル活動を始めた人は、路上ライブをやってみたいと考える人も多いと思います。

路上ライブとは、歩道や公園、駅前などの公共の場所で、音楽の生演奏などのライブを行うことです。
ストリートライブともいいますね。
アマチュアやデビュー間もない知名度の低いアーティストなどが、あまり費用をかけずに自分たちの曲を知ってもらうための手段として行われます。

ももクロが 2008年の結成当時、東京の代々木公園で路上ライブを度々行っていたのは有名な話だと思います。
ももクロの路上ライブは経済的な理由から始まりました。
定期的にお客さんの前でライブをやって、経験を積みたいけれど、専用の劇場を持つにはそれなりに資金がかかるので、解決策としての公園での路上ライブだったのです。
さらに集客の難しさを知るため、ライブの告知のチラシ配りもメンバーがしていたそうです。

初めて路上ライブをしようとする時は、分からないことも多く、不安があると思います。

路上ライブを行う時には、いくつか注意点があります。

道路、歩道などの公有地で路上ライブを行う場合は、警察に道路使用許可をとる必要があります。
駅の構内や公園などの私有地で行う場合は、その場所の管理者・所有者に許可を取る必要があります。

そして、ライブでの演奏には音を伴うので、それを騒音と感じる人もいます。
また、周りに人が集まってくることで、通行の邪魔になってしまうこともあります。
もしも警察や管理者・所有者に注意された場合は、その指示に速やかに従うことが必要です。

路上ライブを行うには注意点もありますが、メリットもあります。

ライブハウスなどでは会場の使用料などが必要になりますが、路上ライブでは、そういった費用をかけずに人前でライブの経験を積むことができます。

場所や時間を自由に選ぶことができるので、思い立った時や、少し時間ができた時に、ライブができます。

ライブを観て気に入ってくれたお客さんから「投げ銭」をもらったり、CDやオリジナルグッズなどの商品を販売してお金を稼ぐこともできます。

ただし、デメリットもあります。
道路や公園などはライブをするために作られた場所ではないので、音響設備がなく、出せる音量や利用できる機材が限られてきます。

急に天気が変わって雨が降り出したり、何らかのアクシデントなどでライブができなくなる可能性もあります。

路上ライブを行う時のコツとしては、例えば、事前に路上ライブの告知をSNSで発信したり、チラシを配ったり、という方法があります。
路上ライブを行っている時には、名前とキャッチコピーを書いた看板を出しておくのがいいでしょう。
それから、同じ場所、同じ曜日、同じ時間帯に行うのが効果的だと思います。
その場所を同じ時間にいつも通る人に印象付けて、興味を持ってもらいやすくなります。

アイドルというのは、ほとんど下積みを経験しないでスターになってしまうこともあるものです。
けれど、目標に向かってライブの経験を積み、日々を楽しみながら成長していくのは、貴重な時間となると思います。
最初は路上ライブなどで活動をしてみるのも一つの選択でしょう。